東京駅直結というアクセス抜群の「KITTE丸の内」。その5階に、誰もが知るあの家電メーカー、象印マホービンが手がける和食店「象印食堂 東京店」があります。
ここは、「ごはんの本当の美味しさ」を体験してもらうために作られた、まさに「ごはんが主役」のお店。象印が誇る最高級炊飯器「炎舞炊き」で炊き上げる、3種類もの絶品ごはんが、なんとおかわり自由。
今回は、その究極のごはんを最高に引き立てる贅沢な「ご褒美」メニュー、「黒毛和牛のカツレツ」と「サーモンレアカツ」を中心に、その魅力をたっぷりとご紹介します。いつもの「和食」の概念が少し変わるかもしれない、そんな特別な食体験のレポートです。
ごはんが主役、という新しい贅沢
東京駅の丸の内南口からすぐ。雨の日でも濡れずに行けるKITTEの5階に、お店はあります。
家電メーカーが運営する食堂と聞くと、少し不思議な感じがするかもしれません。ですが、店内は白木を基調とした洗練された和モダンの空間。窓際の席からは東京駅のレトロな駅舎や行き交う人々を眺めることができ、非常に落ち着いた雰囲気です。
客層は女性グループやカップル、お一人様も多く、誰もが思い思いに「ごはん」と向き合っています。ここは、象印が長年培ってきた炊飯技術の集大成を、五感で体験できるプレゼンテーションの場でもあるのです。
圧巻の「炊き立てごはん」食べ比べ体験
ここの御膳を注文して、まず驚かされるのが「ごはん」へのこだわりです。
主役は、象印の最高峰「炎舞炊き」
テーブルに運ばれてくるごはんは、もちろん象印の炊飯器で炊かれたもの。それも、象印が誇る最高級圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」を使用しています。激しい炎のゆらぎを再現し、お米一粒ひと粒に均一に熱を伝えることで、お米本来の甘みと旨味を最大限に引き出すという、まさに技術の結晶です。
3種類のごはんが、おかわり自由
象印食堂のランチタイムでは、この「炎舞炊き」で炊いたごはんが、常時3種類も用意されています。
- 白米(ふつう):五ツ星お米マイスターが厳選したブランド米を使用。お米の粒立ちと香りをしっかりと感じられます。
- 白米(もちもち):同じお米を使いながらも、「炎舞炊き」の炊き分け機能で、より強い粘りと甘みを引き出した炊き上がり。
- 健康応援米:玄米や胚芽米など、月替わりで提供される健康志向のお米。
これら3種類すべてが、おかわり自由。
同じお米でも「ふつう」と「もちもち」でこれほど食感や甘みの感じ方が違うのかと、知的好奇心をくすぐられます。
おかわりの際は、テーブルのQRコードから「少なめ」「基準」「多め」と量を選んで注文できるのも、とてもスマート。3種類すべてを制覇したい時も「少なめ」を選べるので、心置きなく食べ比べを楽しめます。
ごはんを彩る、選び抜かれた「ご褒美」主菜
これほどまでに美味しいごはんが待っていると、当然、それを受け止めるおかずへの期待も高まります。
「象印御膳」は、主菜のほかに、季節を感じさせる上品な「おかず豆皿」が3種、さらに「ごはんのお供」(炙り明太子や海苔の佃煮、お漬物など)、そして「あおさとお揚げさんのお味噌汁」まで付いてくる、非常にバランスの取れた構成です。
その中でも、少し贅沢をしたい日におすすめなのが「ご褒美」御膳の主菜です。
肉の旨味とソースのコク。「黒毛和牛のカツレツ デミ味噌ソース仕立て」
まずご紹介したいのが、この「黒毛和牛のカツレツ」。
きめ細かく柔らかな肉質の黒毛和牛を、サクッと軽やかな衣で包み、ジューシーに揚げています。
ナイフを入れれば、美しいピンク色の断面が。そこに合わさるのは、デミグラスソースに「味噌」のコクを忍ばせた特製ソースです。このデミグラスの洋のテイストに、味噌という和の発酵調味料が加わることで、ソースの奥行きが一気に深まっています。
この濃厚な旨味とほのかな和の風味が、炊きたての白米と驚くほど調和します。カツレツの脂の甘みとソースのコクを、ごはんの甘みがふわりと受け止める。このマリアージュは、まさに絶品です。
爽やかなタルタルが決め手。「サーモンレアカツ セロリとレモンのタルタルで」
もう一つの「ご褒美」主菜が、「サーモンレアカツ」です。
こちらも衣はサクサクですが、中はしっとりと美しいサーモンピンクのレア仕上げ。この絶妙な火入れ加減がたまりません。
最大のポイントは、たっぷりと添えられたタルタルソース。一般的なそれとは一線を画す、「セロリとレモン」で仕上げた爽やかなソースです。
セロリのシャキシャキとした食感と清涼感、そしてレモンのキリッとした酸味が、サーモンの豊かな脂と見事に融合。まったく重たさがなく、むしろ食欲をさらにかき立てられます。こちらは「もちもち」のごはんや、さっぱりとした「健康応援米」と合わせてみるのも面白い組み合わせです。








最後の一滴まで「お米」を堪能
主菜とごはんで満足したかと思いきや、楽しみはまだ終わりません。
御膳には「鯛茶漬け」用として、真鯛の薄造りと薬味、そして熱々の出汁がセットになっています。
まずは、新鮮な真鯛をお刺身として一切れ。そのあと、残りのごはん(もちろん、ここでおかわりしてもOK)に鯛と薬味を乗せ、出汁を静かに注ぎます。
ごはんの美味しさを知り尽くした象印だからこその、完璧な締めくくり。お米の甘みが出汁に溶け出し、最後の一滴まで美味しくいただけます。
デザートに付いてくる「お米アイス」まで、まさにお米尽くし。さらに、セルフサービスで「煎茶」「玄米茶」「ほうじ茶」が温かいものも冷たいものも自由に飲めるという、細やかな心遣いも嬉しいポイントです。
まとめ:日常の「ごはん」を見つめ直す場所
「象印食堂 東京店」は、ただ美味しい和食を食べるためだけの場所ではありません。
私たちが毎日当たり前のように食卓で出会っている「ごはん」が、お米の選び方、そして炊き方ひとつで、どれほどまでに表情を変え、食卓の絶対的な主役になり得るか——。そのポテンシャルを、改めて発見させてくれる場所です。
美味しいごはんを心ゆくまで味わいたい日はもちろん、食に対する知的好奇心を満たしたい時にも、ぜひ足を運んでみてほしい。日々の暮らしそのものを、少し豊かにしてくれるヒントが、あの一杯のごはんに詰まっている気がします。
お店の基本情報
- 店名: 象印食堂 東京店
- 住所: 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目7−2 KITTE丸の内 5F
- ウェブサイト: https://www.zojirushisyokudo.com/
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