東京駅丸の内南口から徒歩1分という好立地にありながら、一歩足を踏み入れると時空を超えたような体験ができるミュージアムがあるのをご存知ですか? それが「JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」です。東京大学が創立以来蓄積してきた貴重な学術標本を、旧東京中央郵便局舎(現KITTE)のレトロモダンな空間に展示した、まさに「驚異の部屋(Wunderkammer)」を現代に蘇らせたような施設です。入場無料でこれだけのコレクションが見られるなんて、知的好奇心がうずく人にはたまらないスポットですよ! 待ち合わせの合間や、雨の日の散策にもぴったりなので、ぜひ一度訪れてみてください。
インターメディアテクの基本情報
- 観光スポット:インターメディアテク(JPタワー学術文化総合ミュージアム)
- 住所・地名:〒100-7003 東京都千代田区丸の内2丁目7−2 KITTE
- ウェブサイトURL:http://www.intermediatheque.jp/
- アクセス:JR東京駅丸の内南口より徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道直結
時空を超えた空間デザインに感動!レトロ・フューチャリズムの魅力
インターメディアテクの最大の魅力は、展示品だけでなく、その空間デザインそのものにあると感じます。展示室は、旧東京中央郵便局舎の一部を保存・改修しており、温かみのある木張りの床や、天井の高さに歴史の重みを感じます。
そこに並ぶのは、ミンククジラの巨大な骨格標本から、鳥類や哺乳類の精巧な剥製、鉱物標本、古典籍、医学標本、工学模型、果ては古代文明の考古資料まで、ジャンルを問わない東京大学の学術コレクション。これらの展示品を収めている棚やケースは、かつて実際に大学の研究室や講義室で使われていた什器を「ReDESIGN+(リデザイン)」したものだそうです。
19世紀の博物学的な重厚さと、現代的な洗練された展示方法が融合し、独特の「レトロ・フューチャリズム」の世界観を生み出しています。まるで、アカデミックな秘密基地に迷い込んだような気分になりますよ。この不思議な雰囲気の中で、普段なら別々の場所で見るはずの展示品が隣り合って並んでいるのを見ると、知的な刺激で頭の中がフル回転するのを感じます!
【何を見る・何をする1】知の羅列に圧倒される常設展示
常設展示『Made in UMUT――東京大学コレクション』が展開する2階のギャラリーは、まさに圧巻です。
- 巨大骨格標本との対話入口付近にあるミンククジラの巨大な骨格標本は、その大きさに思わず立ち止まって見上げてしまいます。キリンやマサイキリンの骨格標本も迫力満点。ケース越しではなく、間近でこれらの生命の造形美を観察できるのは、本当に貴重な体験です。
- 鳥類剥製コレクションガラス壁にずらりと並んだ鳥類の剥製コレクションも必見です。テーマや色、分類群などで並び方が変わるそうで、自然科学の美しさと、それを体系化しようとする人間の知的な営みの両方を感じられます。
- 分野を超えた知識の連結生物学の標本と並んで、幾何学関数実体模型があったり、珍奇物収集キャビネット(Wunderkammer)を模した展示があったり。一つのジャンルに縛られず、様々な分野の知識がランダムに並ぶことで、それぞれの展示品が持つ意味や背景を、これまでの自分の知識と結びつけて再構築する面白さがあります。
【何を見る・何をする2】古き良き学びの場「ACADEMIA」と「MODULE」
2階奥にある「ACADEMIA(アカデミア)」は、東京大学の講義室で使われていた机や椅子をそのまま設置したレクチャーシアターです。
- 東大生気分を味わう講堂実際に椅子に座ってみると、木製の重厚な机にはペン置きやインク壺を置くスペースがあり、歴史の息遣いが感じられます。ここでかつて、日本の未来を担う若者たちが学んでいたのか、と思うと感慨深い気持ちになりますね。イベントがない日は静かに空間を体感できます。
3階の「MODULE(モデュール)」エリアも、学術資料がぎっしり詰まった空間で、特別公開や企画展が行われることが多い場所です。
- 深掘りする特別展示企画展の内容は都度変わりますが、大学の研究成果や貴重なコレクションを深掘りするものが多く、専門的な視点から物事を見る面白さを教えてくれます。訪れるたびに新しい発見があるのが、このミュージアムの飽きさせないポイントです。
【何を見る・何をする3】知的好奇心を満たす「IMTブティック」
展示品を堪能した後は、ミュージアム内の「IMTブティック」に立ち寄ってみてください。
- 研究から生まれた限定品東京大学の研究から生まれた商品や、展示品にまつわるユニークなオリジナルグッズが並んでいます。ここでしか手に入らない、知的好奇心を刺激するお土産を見つけることができます。自分への記念や、知的な友人に贈るちょっと変わったギフトを探すのにぴったりです。


まとめ:知の探求心をくすぐる大人のための秘密基地
インターメディアテクは、単なる博物館というよりも、知の実験室といった方がしっくりくる場所です。学問の境界線を超えて、歴史的な標本と現代的なデザインが融合するこの空間は、私たちの固定観念を揺さぶり、純粋な「好奇心」を呼び起こしてくれます。
「面白そう!」と思ったら、とりあえず行ってみる。これだけの貴重なコレクションが、東京駅直結で入場無料というアクセスの良さで公開されているのですから、立ち寄らない手はありません。
私も、知的な刺激を求めて丸の内に行くたびに、ついついこの「驚異の部屋」に立ち寄ってしまいます。古いものと新しいもの、科学と芸術、過去と未来が交差するこの場所は、常に新しい視点を与えてくれる、大人のための素晴らしい秘密基地だと強く感じます。次はどんな組み合わせの展示に出会えるのか、今から楽しみでなりません!
- GOさんぽ
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