「ジャリッ」が決め手。「PAYSAN BRETON ゲラント塩のバター」

いつもの食卓に、少しだけ特別な「ときめき」を添えてくれる存在。それが美味しいバターです。数あるバターの中でも、コストコで見かける「PAYSAN BRETON(ペイザンブルトン) ゲラント塩のバター」は、一度試す価値のある逸品。

この記事では、フランス・ブルターニュ地方から届いたこの伝統的なバターが、なぜ多くの人を魅了するのか、その秘密に迫ります。単なる「有塩バター」とは一線を画す、その独特な食感と豊かな風味について、詳しくご紹介していきましょう。

商品の基本情報

  • 商品番号: 73382
  • 商品名: PAYSAN BRETON ゲラント塩のバター
  • 特徴: フランス・ブルターニュ産。高品質な「ゲラントの塩」を使用。

パッケージは、フランスらしい赤と白のギンガムチェックが目を引くデザイン。食卓にそのまま置いても絵になる、素朴で愛らしい佇まいです。

五感を刺激する、豊かな味わい

このバターの最大の魅力は、なんといってもその「食感」にあります。

封を開けると、ヨーロッパの発酵バター特有の、乳酸菌によるほのかな酸味と芳醇なミルクの香りがふわりと漂います。見た目は淡いクリーム色で、ナイフを入れると、そのなめらかさに驚かされます。

そして、パンに塗って一口。

まず感じるのは、シルクのように滑らかな口当たりと、濃厚なミルクのコク。その直後、舌の上で「ジャリッ」とした心地よい歯ごたえに出会います。

これこそが、このバターの核心である「ゲラントの塩」です。

一般的なバターが塩を完全に溶かし込んでいるのに対し、このバターはフランスのゲランド塩田で収穫された大粒の粗塩が、あえて粒のまま残されています。

この塩の結晶が、噛みしめるたびに弾け、バターのまろやかな甘みを劇的に引き立てます。塩味(えんみ)が点在していることで、味わいに美しいコントラストが生まれるのです。それは、単に「しょっぱい」のではなく、「塩の旨味」を直接感じる体験と言えるでしょう。

おすすめの楽しみ方

このバターの魅力を最大限に活かすなら、まずは「シンプル」が一番です。

1. バゲットやカンパーニュに、そのまま乗せて

焼きたてのパンではなく、少し冷ましたパンに、このバターをそのまま「乗せる」ようにして味わうのがおすすめです。熱で塩の結晶が溶けてしまうのを防ぎ、あの「ジャリッ」とした食感を存分に楽しめます。

2. 蒸した野菜や温野菜の仕上げに

じゃがいも、アスパラガス、人参など、シンプルに蒸したり茹でたりした野菜に、火を止めてから最後に加えるのも素敵です。バターのコクと塩のアクセントが、野菜本来の甘さをぐっと引き出してくれます。

3. ステーキや魚のソテーの「仕上げバター」として

料理の「調味料」として加熱調理に使うのは、少しもったいないかもしれません。もし使うのであれば、焼き上がったステーキやムニエルの上に乗せる「フィニッシング・バター」としてどうぞ。溶けていくバターと、最後まで残る塩の食感が、ソース代わりの見事なアクセントになります。

保存のポイント

コストコで手に入れると、そのボリュームに少し戸惑うかもしれません。バターは他の食品の匂いを吸着しやすく、また空気に触れると酸化が進みやすいデリケートな食材です。

美味しさを長持ちさせるため、すぐに使わない分は、一つずつ丁寧にラップで包み、さらに密閉できる保存袋に入れて冷凍庫で保存するのが賢明です。使う際は、冷蔵庫でゆっくりと自然解凍することで、風味を損なわずにいただけます。

まとめ:日常を格上げする「食感」の発見

「PAYSAN BRETON ゲラント塩のバター」は、いつものパンを、いつもの料理を、一口で「特別なもの」に変えてくれる力を持っています。

毎日使うものだからこそ、ほんの少しこだわりたい。そんな知的好奇心を満たしてくれるバターです。

私たちはつい「主役」になる食材ばかりに目を奪われがちですが、食卓の質を最終的に決めるのは、こうした脇役たちの実力かもしれません。このバターは、調味料という枠を超え、「塩の食感」という新しい発見を与えてくれます。日々の暮らしの中に、こうした小さな感動を見つけることは、とても豊かなことだと感じさせてくれる一品です。